2022.06.24 14:01
「よさこい鳴子踊り特別演舞」の会場は?感染対策は?よさこい担当記者が徹底解説! 〈高知 よさこい 2022〉
高知城の追手門近くで披露される迫力の演舞(2019年、高知城会場)
【よさこいとは】高知生まれの祭り 地元愛を詰め込んだ踊りで、街中が祭り一色に
よさこい祭りは1954(昭和29)年に高知市で始まり、平成以降に札幌市など全国に広まりました。高知商工会議所などが中心となって運営し、来年2023年に70回目を迎えます。
踊りの主なルールは、①高知の民謡を元にした楽曲「よさこい鳴子踊り」を使う、②小型の楽器「鳴子」を鳴らす、③踊りながら前進するーーのみで、大部分は自由。このため、各チームの踊りには、母体となる地域や企業、集まった仲間たちのカラーが出ます。
例えば、高知城近くで「土佐の台所」と呼ばれる大橋通商店街は、魚を載せた天秤棒をかついだ踊り子が隊を率い、「おかげさまにて」とお辞儀をしてお客さんへの感謝を表現します。
老舗商店街・大橋通チームの踊りには「土佐の台所」のプライドとお客さんへの感謝があふれます(2019年)
【2022年は「特別演舞」】参加は約100チーム 普段の半分程度です
新型コロナウイルスの感染拡大のため、よさこい祭りは2020年夏から2年連続で中止になりました。22年夏に向けては、感染対策を取りやすい体育館での開催が検討されていましたが、関係者から「よさこいは街でやるべきだ」との声が上がり、普段に近い形での開催が決まりました。
ただ、会場は例年の16カ所のうち4カ所がお休みで、約200チームあった参加団体も約100チームに減る予定です。このため、22年のよさこいも正式な「第69回よさこい祭り」ではなく「特別演舞」という名称で開催されます。
【会場】今年は12カ所 座って見るなら追手筋の有料席が快適!
今年は、追手筋、帯屋町、京町、中央公園、高知城、万々、上町、旭、高知駅前、はりまや橋、秦、柳町の各会場で演舞が予定されています。
地域の会場として人気がある菜園場、愛宕、升形、梅ノ辻は、今年はお休みです。
※会場の詳しい情報はこちら※
追手筋の有料桟敷席を利用すると、座って快適に観覧できます(2019年)
↓チケットの詳細は高知市観光協会のウェブサイトで確認してください。
高知市観光協会https://welcome-kochi.jp/
【会場間の移動】徒歩か路面電車でOK 商店街会場で熱気と一体感を体験
ディープなよさこいを味わいたいなら、帯屋町、京町、上町、万々の商店街会場がお薦め。よさこいの醍醐味とされる、踊り子と街が溶け合うような熱気と一体感が満喫できます。演舞のタイムテーブルがない会場もあり、どんなチームが来るか分からないわくわく感も楽しみの一つです。
帯屋町会場は、観客と踊り子の近さが魅力です(2019年)
中心部のほとんどの会場は徒歩で移動できる距離です。徒歩で遠い会場には、路面電車やJRを使って行くことができます。
とさでん交通は、一日乗り放題の乗車券を販売しています。「Suica」など県外のICカードは利用できませんのでご注意ください。
■とさでん交通・路面電車
上町会場…上町5丁目/上町4丁目電停すぐ
万々会場…上町2丁目電停から北へ徒歩15分
旭会場…旭町3丁目/蛍橋電停すぐ
■JR
万々会場…円行寺口駅から北へ徒歩2分
秦会場…高知駅から北へ徒歩10分
【コロナ対策は?】全会場に検温テントを設置 手指消毒も呼びかけます
よさこいは会場の一体感が魅力のお祭りですが、コロナ下の開催のため、感染対策との両立も目指しています。
主催のよさこい祭振興会は全12会場の計約40カ所に観客向け検温テントを設置。一定時間とどまって観覧する人に検温を呼び掛け、体調に問題がなければ、腕にリストバンドを着けてもらいます。さらに会場ごとに手指消毒やマスク着用も呼び掛けます。
各チームに対しても、演舞後の速やかなマスク着用や、懇親会の自粛を求めています。
札幌市のYOSAKOIソーラン祭りも、感染対策を取って開催されました(2022年6月)