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2022.06.11 16:32

北海道YOSAKOIソーラン 会場の感染対策は? 本紙よさこい担当記者が取材しました〈高知 よさこい 2022〉

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3年ぶりの「YOSAKOIソーラン祭り」。迫力満点の演舞が繰り広げられています

3年ぶりの「YOSAKOIソーラン祭り」。迫力満点の演舞が繰り広げられています

 
 札幌市の初夏の風物詩「第31回YOSAKOIソーラン祭り」が8日から、大通公園などで開かれています。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催。高知と同じように踊り子の熱気と街のにぎわいが魅力のイベントとあって、8月に「2022よさこい鳴子踊り特別演舞」を控えた高知の人たちにとっても、会場の感染対策が気になるところです。「密」が大敵のご時世に、どうやってよさこいをやっているの? メイン会場となる西8丁目ステージと大通パレード会場、屋台村「北のふーどパーク」を高知新聞のよさこい担当記者が見てきました。

31回目のYOSAKOIソーラン祭り 高知と北海道の文化が融合した熱気あふれるイベントです
 YOSAKOIソーラン祭りは1992年、北海道大学の学生が高知のよさこい祭りに感激したことがきっかけで始まりました。各チームが華やかな衣装をまとい、鳴子や大漁旗を手に迫力満点の演舞を繰り広げます。高知のよさこいとは違った進化を遂げていて、雄壮さやゴージャス感が魅力です。

 コロナ禍で2020年から中止が続き、今年は3年ぶりの開催。感染対策のため、会場数は例年の約半分の10カ所に減らしました。8~12日の5日間で約200団体、約2万人の踊り子が参加する予定。19年と比べると、3割ほど少なくなっています。

踊り子の数は例年の3割減となりました

踊り子の数は例年の3割減となりました

演舞中はマスク着用が義務 衣装に合わせてデザイン
 YOSAKOIソーランの演舞は、北海道のソーラン節の勇ましさと、高知のよさこいの自由さが掛け合わさったような雰囲気。基本的に激しい振り付けが多い中で、踊り子たちは演舞中もマスク着用が義務付けられています。

 さぞかし苦しいのでは…と思いますが、見る限り、マスク着用はかなり徹底されていました。

踊り子のマスク着用はかなり徹底

踊り子のマスク着用はかなり徹底

 マスクの素材は、移動中については不織布推奨で、演舞中は指定なしです。一般的な市販マスクのほか、市販の不織布マスクと凝ったデザインのマスクを2枚着用するチームもありました。

踊り子と観客の間仕切りを取り付け、飛沫を防止
 大通パレード会場には、踊り子の飛沫が観客に散らないよう、ビニール製の仕切りが取り付けられています。

 11日の札幌市の最高気温は21.4度。涼しい気候とはいえ、踊った後はさすがに息が上がります。大通公園のパレード会場は、例年の約500メートルから約300メートルに短縮。踊り子たちは100メートルごとに3分間の休憩を挟んで踊っていました。会場によっては、演舞後の踊り子用の「息整えエリア」を設けています。 

踊り子と観客席の間には仕切りがありました

踊り子と観客席の間には仕切りがありました

高さ2メートルの幕で、通行人の立ち止まりを防止
 密にならないようにと心掛けていても、楽しげな音楽が聞こえると立ち止まりたくなるもの。通行する人たちで過度の人だかりができないようにと、大通パレード会場は高さ2メートルの幕で囲ってありました。

  会場には例年通り、大型ビジョンが2カ所あります。会場だけでなくビジョンでも演舞を見てもらい、密を減らす狙いだそうです。

会場以外でも見られるように、大型ビジョンが設置されています

会場以外でも見られるように、大型ビジョンが設置されています

屋台村はベンチがメーン 食べやすいメニューが並んでいます
 人気のご当地グルメが楽しめる屋台村「北のふーどパーク」も、今年はコロナ仕様。対面での飲食を避けるため、ベンチが多く設置されています。テーブルにはパーティションが取り付けられ、各所にマスク着用などを呼び掛ける掲示がありました。

屋台村「北のふーどパーク」はベンチ席がメーン

屋台村「北のふーどパーク」はベンチ席がメーン

 ふーどパークには計23店が軒を並べています。ホタテやエゾジカの串焼き、シカ肉を挟んだパン、いももち、バーガー類など、テーブルがなくても食べやすいメニューが用意されていました。

感染対策からは「今年こそ」の思いが伝わってきました
 密を作らないための「目隠し」は、会場を完全に囲うことができないため、一部立ち止まってしまう人がいる場所もありました。

 ただ、街では、感染対策についておおむね「よく頑張ってる」との声が多く聞かれました。毎年見に来るという40代男性は「普段なら密ができている場所が目隠しで見えず、人がいない。完全に立ち止まらせないのは無理でも、軽減できているとは思う」と話していました。

 YOSAKOIソーラン会場には感染対策の工夫があちこちに見え、関係者の「今年こそ」の強い思いが伝わってくるようでした。(竹内悠理菜)

感染対策から、関係者の強い思いが伝わりました

感染対策から、関係者の強い思いが伝わりました



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