四万十町の岩本寺に１棟貸し宿坊　観光やワーケーション念頭

2022.06.10 08:35

四万十町の岩本寺に１棟貸し宿坊　観光やワーケーション念頭　

高知新聞社

新たに設けた宿坊「華蓮」の一室（四万十町茂串町の岩本寺）

　高岡郡四万十町の四国霊場３７番札所岩本寺（茂串町）がこのほど、１棟貸しの住宅型宿坊を新たに設け、宿泊の受け入れを始めた。旅先で仕事をするワーケーションにも対応し、同寺は「八十八カ所霊場巡りや観光でも利用してほしい」とＰＲしている。

　ＪＲ窪川駅に近い同寺は近年、地域観光も視野に施設整備。境内や既存の宿坊にはアーティストのポップな装飾を施したほか、キャンプ場や組み立て式サウナも備え、みそ造り体験、和菓子作り教室なども催している（いずれも有料）。

　新たな宿坊「華蓮（はなれ）」は、窪博正住職（４５）の元住居（木造約４０平方メートル）を改装。和室２部屋とリビング兼台所、浴室、トイレ付きで、６人まで利用できる。ワーケーションに対応する小部屋もあり、Ｗｉ―Ｆｉ環境も整えた。観光庁の補助金約２千万円などで整備した。