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2022.06.08 08:34

「十二国記」絵師 山田章博さん(高知市出身)を特集 「芸術新潮」6月号―マガジンレビュー

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 高知市出身のイラストレーター、山田章博さんが「芸術新潮」6月号=写真=で約60ページにわたって特集されている。小野不由美さんのファンタジー小説「十二国記」シリーズの装画・挿絵を手掛けて30年。その節目に、優美な絵で世界を魅了する絵師に光が当てられている。

 1957年生まれ。高知西高卒。大阪の大学在学中の81年に漫画家デビュー。91年に始まった「十二国記」の中国風の異世界を彩る絵師として人気が沸騰。アニメやゲームのキャラクターデザインも手掛ける。

 表紙は山田さんの描き下ろしで、完成まで密着取材した記事を掲載。このほか、「十二国記」のイラスト傑作選、デビュー作から40年に及ぶ画業の紹介、キャラクターデザインを担当したアニメ「ラーゼフォン」の出渕裕(いずぶちゆたか)監督のインタビューなど、内容は多岐にわたる。

 インタビューでは、父の個人商店を継ぐため漫画家を志していなかったという過去や、忙し過ぎて新幹線の車内で描いたという逸話も披露。大物扱いされるのを嫌い、「僕の絵は作品でも表現でもない。愛すべき、子供っぽいもの」と話す。

 アジアを中心に海外でも人気の山田さん。同誌は発売後すぐ、ネットで品薄状態となったという。

 (新潮社・1500円)(村瀬佐保)

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