2022.06.02 08:33
フルートなら表現できる 山岡彩佳さん(南国市出身)びわ湖国際特別部門最高位―やいろ鳥
フルートを奏でる山岡彩佳さん(伊野南中)
相愛大学音楽学部(大阪市)2年の山岡彩佳さん(19)=南国市小籠出身。月に1度は帰省し、中学時代の恩師がいる伊野南中(吾川郡いの町八田)で生徒を指導している。
自身が本格的にフルートを始めたのは鳶ケ池中3年の時。「話すのは苦手だけど、フルートなら気持ちを表現できる」とのめり込み、岡豊高3年時には「KOBE国際音楽コンクール」で最優秀賞を受賞した。昨春、同大学に入学。毎朝の音出しを欠かしたことはなく、大学が閉まる午後10時まで練習室にこもる日もあるという。
5月上旬には、3年ぶりに本戦が開かれた「びわ湖国際フルートコンクール」の特別部門に挑戦した。出場したのは、前年などに同コンクールの予選を通過しながら、新型コロナ下で晴れの舞台を奪われていた10人。ここで山岡さんは最高位の2位(1位該当なし)に輝いた。だが「緊張して指が回らなかった。ミスなく吹けるよう、もっと上手になりたい」と成長を誓う。
帰省の度に高知の中高生にレッスンするのは、「これまで習ったことを県内の後輩たちに伝えたいから。高校時代は1人で練習していたから、青春を追体験しているよう」とにっこり。県内の後輩から、大会で好成績を収めたという知らせが届くと自分ごとのようにうれしくなるという。
目指すはプロ。「目標にしてくれる後輩のためにも頑張ります」(山下正晃)