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2022.05.31 08:36

同性カップル、子も「家族」 土佐清水市が県内初のファミリー制導入へ 

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パートナーシップ・ファミリーシップ制度の申請者に交付される登録証

パートナーシップ・ファミリーシップ制度の申請者に交付される登録証

 高知県土佐清水市は6月1日、同性カップルや子どもらを家族として公に認める「パートナーシップ・ファミリーシップ登録制度」を導入する。県内でのパートナー制度導入は高知市に次ぐ2例目で、ファミリー制度は初。土佐清水市は「性の在り方は個性。誰もが自分らしく安心して暮らせるまちを目指す」としている。

 パートナー制度は、住民登録などの条件を満たした成年同士の同性カップルや事実婚の異性カップルを婚姻に相当する関係と公認。ファミリー制度は、カップルと同居する未成年の子どもを含めて家族として認める。

 市は申請に基づいて登録証を交付。相続権などの法的保障はないが、救急搬送や被災、罹災(りさい)などの証明書発行、市営住宅申し込みといった行政サービスを受けられるようになる。

 市によると現在、全国212自治体がパートナー制度やファミリー制度を導入済み。市も2020年12月に検討部会を設置し、導入自治体への視察や支援団体の意見などを踏まえ、今年3月に導入を決定した。

 今月28日には同市内で講演会が開かれ、香川県三豊市の男性カップル、田中昭全さん(44)と川田有希さん(37)が登壇。中学時代に同性愛者と自覚して苦悩した田中さんは「思春期の当事者にとっては、自分の住む自治体に制度があることが自己肯定感につながる」と述べ、「制度の存在自体が救いであり希望。作って終わりではなく、その後の啓発や制度の更新を続けてほしい」と訴えた。

 申請は要予約。窓口で書類や本人確認などを行う(個室対応も可)。問い合わせは市じんけん課(0880・82・1124)へ。(小笠原舞香)

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