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2022.05.27 08:40

山の暴れん坊をおいしく…高知県佐川町にジビエ店 イノシシ肉ソーセージなど販売 6/10オープン

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ジビエ専門店を経営する市原英明さん、梓さん夫妻(写真はいずれも佐川町本郷耕)

ジビエ専門店を経営する市原英明さん、梓さん夫妻(写真はいずれも佐川町本郷耕)


 高岡郡佐川町で捕ったイノシシを中心に解体し、加工品を販売するジビエ専門店「さかわのお山のわるさん房」が6月、同町本郷耕にオープンする。店舗開設を前に、昨年からソーセージなどをオンラインで販売。畑を荒らす「わるさんぼ」(悪い子)を魅力ある商品に変え、おいしさを発信していく。

イノシシ肉をミンチに加工する英明さん

イノシシ肉をミンチに加工する英明さん

 店を経営するのは、同町乙の市原英明さん(43)、梓さん(42)夫妻。英明さんは町内で建設会社を営む傍ら、趣味の狩猟を約20年続けている。5、6年前から自ら解体処理したイノシシ肉を愛媛県の業者に依頼してソーセージに加工。クセがなく子どもも喜んで食べたため、振る舞った友人らから「ぜひ販売してほしい」とリクエストされていた。

 2023年春には同町に道の駅が開業予定で、販路も確保できると夫妻は一念発起。狩猟仲間から土地を借り昨年6月、尾川小中学校の西約1・5キロに食肉処理場兼販売店舗を建設した。

 英明さんが佐川町内や県外で捕獲したイノシシを自ら解体し、丁寧に血抜き処理などを行う。ハーブ風味やピリ辛のソーセージのほか、切り落とし肉やミンチ、シカ肉、オリジナルの焼き肉のたれなども扱う。

 同10月にはオンラインサイトで販売を開始。越知町のスノーピークかわの駅おちや観光物産館おち駅などにも商品を置き、既にリピーターがついているという。

 店舗販売は6月10日からで、週2日ほど営業。県内各地での出張販売も計画している。イノシシ肉のホットドッグやコロッケなども開発中といい、2人は「臭みは全くなく、一度食べたらやみつきになる。ジビエが苦手な人も、だまされたと思って食べてみて」とPRしている。

 商品情報や営業時間などは、わるさん房のインスタグラム(@warusan_bou)で。(楠瀬健太)

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