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2022.05.25 08:35

高知県土佐清水市・幡陽小の鼓笛隊が存続ピンチ 全校11人、23年春に6人卒業

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練習の成果を発揮し、元気いっぱい演奏を披露する児童たち(土佐清水市の幡陽小学校)

練習の成果を発揮し、元気いっぱい演奏を披露する児童たち(土佐清水市の幡陽小学校)

 高知県土佐清水市大岐の幡陽小学校で約55年続く鼓笛隊が存続の危機に立っている。全校児童11人で活動するが、6年生6人は来春卒業。人数不足で活動終了となる恐れもあり、児童らは「ずっと続いてほしい」と願いながら、このほど久々にパレードを披露した。

 かつて同市内では、同校や清水小、窪津小(休校中)などで鼓笛隊が活動していた。しかし児童数の減少などで姿を消し、唯一残ったのが幡陽小。運動会や高齢者施設での交流、各種イベントなどで演奏し、地域の顔として親しまれてきた。

 近年は新型コロナウイルス禍で活動の場が減っていたが、音楽の授業などで太鼓や小太鼓、シンバルやキーボードなどの楽器を練習。22日の運動会で半年ぶりに披露した。

 おそろいの赤いベストにベレー帽姿で登場した2~6年生の11人は、指揮者の笛に合わせて行進し、「きらきら星」「線路は続くよどこまでも」などを演奏。最後に指揮の野村光希君(11)=6年=が「伝統を引き継ぐことができてよかった。これからも幡陽をよろしくお願いします」とあいさつし、保護者や住民から温かい拍手が送られた。

 シンバルを担当した三好優希菜さん(11)=6年=は「鼓笛はみんなで演奏できて楽しいし、音がそろうとうれしい。今日は上手にできた」とにっこり。

 同校を卒業した父、隆一さん(52)も鼓笛隊でシンバルを担当したそうで「娘が同じ楽器をやってくれて感慨深い」としんみり。「鼓笛はみんなの誇り。なくなってほしくないですね」と願っていた。(小笠原舞香)

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