2022.05.22 08:40
新聞バッグがミラノへ 国際デザイン見本市出展 四万十町NPO「折り紙文化とエコ世界に」
ミラノに持ち込む新聞バッグを持つ渡辺隆明さん=左=ら(四万十町十川)
新聞バッグは2003年、同町十和地域の女性が考案。同法人は「四万十川流域で販売するものは全て新聞紙で包もう」をスローガンに、ワークショップや全国コンクール、東北復興支援などを通じて活動の輪を広げている。06年には米国の展示会に出展し、英ロンドンからの注文で輸出販売も手掛けた。現在は関東や大阪などに支部ができ、折り方を教えるインストラクターは全国約600人に上る。
各国から30万人以上が訪れるミラノの見本市出展は18年、東京のインストラクターが土産袋にしていた新聞バッグが現地で注目されたのがきっかけ。20年に出展する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で断念していた。
今回は、エグゼクティブインストラクターの渡辺隆明さん(65)=高知市大津乙、同法人事務局の神尾はなさん(25)ら4人がミラノへ。1週間ほど滞在し、10分で折れる新聞バッグ作りを中心としたワークショップを開く。現地には、参加者にプレゼントする大型バッグ約100点や作成用の高知新聞などを持ち込む。
19年の視察にも参加した渡辺さんは「日本語の新聞で作ったバッグは海外で喜ばれる。世界から人が集まる見本市を通じて、日本の折り紙文化とエコを広めるきっかけにしたい」と話している。(小林司)