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2022.05.21 08:35

四万十川の柴漬け漁にウナギ次々 四万十市、熟練の技光る

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四万十川下流域で伝統の柴漬け漁を行う山崎隼志さん(右)=写真はいずれも四万十市の四万十川

四万十川下流域で伝統の柴漬け漁を行う山崎隼志さん(右)=写真はいずれも四万十市の四万十川

 四万十市の四万十川下流域で、木の枝などを束ねた柴(しば)を川底に沈めて獲物を取る「柴漬け漁」が行われている。継承者も少ない伝統漁で、川漁師の山崎隼志(じゅんじ)さん(38)=同市赤松町=らが仕掛けた柴からは天然ウナギが次々に揚がっている。

四万十川の天然ウナギが次々に揚がった

四万十川の天然ウナギが次々に揚がった

 柴漬け漁は、四万十川の河口に近い淡水と海水が混じる汽水域で長年営まれてきた。シイの枝などを束ねて沈め、数日後に引き揚げて柴に潜り込んだウナギやエビを取る。同じ漁場でも、柴の出来具合で取れ高が変わるなど熟練の技が必要だ。

 19日には山崎さんら3人が河口から数キロの下流域で実施。水や泥を含んで「体感で50キロ」という重い柴を引き揚げ、網の上で揺さぶると、天然ウナギが勢いよく身をくねらせて躍り出た。

 約10カ所の柴を引き揚げ、長さ60センチを筆頭に大小約20匹を取った漁師らは「上等!」と会心の笑みだった。

 柴漬け漁歴12年で、新人漁師に手ほどきしている山崎さんは「山の柴刈りから始まる柴漬け漁は重労働だが、魚が取れたら楽しいし、やりがいもある。漁をする人が増えれば四万十川も活気づく」と話していた。(芝野祐輔)

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