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2022.05.14 08:35

大量の藻が鵜来島港に漂着 住民ら撤去に汗、渡船運航見合わせも 高知県宿毛市

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大量の藻が漂着した鵜来島港(写真はいずれも宿毛市沖の島町)

大量の藻が漂着した鵜来島港(写真はいずれも宿毛市沖の島町)

 高知県宿毛市沖の島町鵜来島の鵜来島港に大量の藻が漂着し、渡船業者らが苦慮している。船のスクリューに絡まるケースもあり、一部の業者は運航を見合わせている。

 県水産政策課によると藻はホンダワラの仲間とみられる。5~7月にかけて成熟したものが波や潮の影響でちぎれて海に漂うという。

 住民によると、藻は11日までは少ししか見られなかったが、12日午前には鵜来島港内を覆うように漂着。船着き場にあった6隻ほどの小型ボートはすっかり取り囲まれた状態になった。住民の田中辰徳さん(61)は「南東の風が吹くと港に物が流れてくるが、これだけの量は初めて見る」と驚いた様子。13日午前に漁に出た宮本五(あつむ)さん(62)は「藻を避けて船を出したが、帰りにペラ(スクリュー)に絡まった」と話す。

藻の撤去作業に追われる住民

藻の撤去作業に追われる住民

 現在、同市片島を発着する島への定期船は通常運航しているものの、渡船業者への影響は深刻。「雨で視界が悪く、藻を避けられるか分からないので(13日午後の)運航を見送った」と言う鵜来島宮本渡船(片島)の中尾巧船長(40)は「磯釣りシーズンと重なっているので今後が心配」と眉をひそめた。

 漂流物の中には軽石も交じる。13日には一部の藻は港外に流れたものの、入港してくる定期船への影響を懸念した住民らが撤去作業をした。田中さんは「昔なら島民だけで取り除けたかもしれないが、今は厳しい」。週明けには、県が藻と軽石の除去を予定している。(坂本出)

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