2024年 04月26日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.05.16 04:00

【ニュースなぜなに】「生理の貧困」に支援広がる

SHARE

 新型コロナウイルスが流行する中で生活に困り、「生理の貧困」と呼ばれる問題になやむ若い女性が増えています。そのような困っている女性たちを支援しようと、北海道函館市の雑貨店の店主が始めた活動が全国から共感を集めています。

 体が大人になり始める10代の初めごろから、女性は毎月のように月経(生理)があります。この時に必要なのが生理用品ですが、生活するお金に困るなどして買えない人もいます。生理の貧困といわれる問題です。

 函館市の雑貨店主の佐々木絵美(ささき・えみ)さん(37)は昨年3月、この問題をニュースで知り、「何かできないか」と考えました。ツイッターで寄付を呼びかけると、予想外に話が広まって多くの生理用品が次々と届き、無料配布に取り組み始めました。

 全国から寄付された生理用品は、図書館や公民館のトイレなど、函館市内を中心に40カ所以上に置いています。このうち約20カ所は小中学校などの学校です。福島県や愛知県のお店など、他の地域にも届けています。

 佐々木さんは「私も親に生理用品を買ってもらえなかった」と明かします。同じような苦しみを子どもたちに味わわせたくない、という思いが活動をささえています。

 SNSで無料相談の活動もしていて、小中学生からも、自分のおこづかいで生理用品を買わなければならない、といったなやみなどが寄せられたそうです。親に生理の相談をできずに困っている子もいると言います。

 生理の話をするのをためらう人もいますが、「生理はかくすことではないと思う」と佐々木さんは話します。「親に言えないなら友達や先生、近所の人でもいい。自分が一番信頼できる人に相談してみて」と呼びかけています。

高知のニュース WEB限定 福祉

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月