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2022.05.10 08:36

「ジェンダーレス制服」って?男女の制服、自由に選択 推進へ高知県内中学生がシンポ

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ジェンダーレス制服導入までの活動について話す中学生ら(高知市の県立ふくし交流プラザ)

ジェンダーレス制服導入までの活動について話す中学生ら(高知市の県立ふくし交流プラザ)

 多様な性に対応した「ジェンダーレス制服」への理解を深めるシンポジウムが7日、高知市朝倉戊の県立ふくし交流プラザで開かれ、県内の中学生たちが「(性的マイノリティーを含め)みんなが過ごしやすい学校にすることが大事」と制服を変える意義を話し合った。

 制服メーカーの「高知菅公学生服」(同市)によると、性別を問わずズボンを選べるなどのジェンダーレス制服はここ5、6年で全国的に導入が拡大。現在、県内中高校の約3割が採用(予定を含む)している。

 そのうち、生徒会主体で導入に取り組んできた南国市の香南中、高知市の付属中、青柳中の代表者が登壇。校内で制服に関する悩みを聞くなど多様なきっかけで活動が始まり、全校学習会を開いたり、各家庭で制服について話し合うよう促したりと、こつこつ積み重ねてきた活動内容が紹介された。

 生徒たちは「つらい思いをする人を減らすためにも大切。後輩に、人生一度の中学校生活を目いっぱい楽しんでほしい」「(女子がズボン可能になり)防寒、動きやすいなどの効果が得られる」「自分の学校が好き。少しでもいい学校生活を送ってほしい」などと新しい制服にかける思いを発表した。

 約70人の参加者に向け、主催したNPO「レインボー高知」のメンバーは「今も制服で悩み苦しんでいる子たちが必ずいる。既存の型に押し込めるのではなく、新しい型を作ることを応援してあげてほしい」と訴えた。(松田さやか)

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