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2022.05.03 08:45

生食不向きなカツオ「ゴシ」、削り節に活路 高知県中土佐町の田中鮮魚店販売

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生食に向かない「ゴシ」のカツオで作った「タナカのツマミ」

生食に向かない「ゴシ」のカツオで作った「タナカのツマミ」

 高岡郡中土佐町久礼の田中鮮魚店が土佐市のかつお節加工メーカーと協力し、刺し身に向かない「ゴシ」と呼ばれるカツオを使った削り節を販売している。おつまみなどに手軽で売れ行きは好調だ。

 カツオの鮮魚には身が硬く嫌な臭いが口に残るものも一定交じり、それらは「ゴシ」と呼ばれ生食での提供が避けられる。同店では仕入れたカツオの15%程度、年間約2トンに上るという。

 従来は店内で焼き節などにしていたが、量が多いと手が回らず廃棄することも。カツオを無駄なく活用しようと、かつお節加工品を手掛ける浜吉ヤ(土佐市宇佐町宇佐)に商品製造を依頼した。

 同社はしょうゆなどに漬け込み、煙でいぶしながら乾燥させ、かつお節となまり節の中間の硬さに加工。1ミリ幅にスライスしてそのままでもおいしく、ご飯やパスタにも合う削り節に仕上げた。

 田中鮮魚店は「タナカのツマミ」の商品名で昨年10月から販売。日持ちする土産物として人気を集め、半年で約3千袋を売り上げた。開発に携わった同店の田中雄大さん(25)は「何にでも合う商品なので一度食べてほしい。今後もカツオのいろいろな食べ方を提案したい」と意気込んでいる。

 1袋40グラムで400円(税込み)。同店のほか、中土佐町の道の駅「なかとさ」などで販売している。(富尾和方)

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