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2022.04.30 08:36

【なるほど!こうち取材班 】値上げの春に四苦八苦 ガソリン、食品… 高知新聞LINEに県民の声

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 玉ネギ、コーヒー、散髪代…。日用品や食品など、身の回りのさまざまな値段が上がり、県民の暮らしを直撃している。「なるほど! こうち取材班」(なるこ取材班)が19~22日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じ、読者に値上げについて聞いたところ、厳しい懐事情や工夫を凝らしたやりくりなど、さまざまな意見が寄せられた。

 アンケートは、なるこ取材班のLINEアカウントに友だち登録している約千人に実施し、57人が回答した。

 回答者の7割近くが「つらい」「腰が抜ける」と訴えたのは、やはりガソリン。

 高知市の50代男性は「高騰続きにウンザリ。通勤手当は値上げなし、実質給料が下がってる」。南国市の60代女性も「車通勤なので必需品です。食べ物や紙製品と違い、代替品もない」とぼやく。

 少しでも安くしたいと、県外で給油する人も。車移動が多い高知ではシビアな家計圧迫の要因となっている。

 次に挙がったのは、小麦粉を原料とした品物や野菜、調味料などの食料品だ。

 子ども2人を抱える高知市の30代女性は「サラダ油、パン、根菜類もずっと高いので毎日の献立に悩みます。買い物に行くたびに数百円ぐらい使う額が増えたと実感。自分たち大人のためにぜいたくな物は買えません」とつづった。

 苦境を乗り越えようと、あれやこれやの節約術も寄せられた。

 香美市の60代男性は最近、七輪を購入。「松炭や豆炭でタケノコを炊くなど、長時間ガスを使うときには役立てています」と記した。高知市の40代女性は「服や靴などはほとんど買わない」ときっぱり。「マスクを着けるので化粧はやめた。美容室は年2回」という。

 厳しさをしのぐには、気の持ちようも大事なのかも。

 いの町の60代男性は「小麦系は食べない。というか、食べられなくなった」と嘆きつつ、「自動的にグルテンフリー!」と前向きに健康効果を期待。

 高知市の40代女性は「木曜市や日曜市は野菜が良心的な価格で助かる。生産者から新鮮な状態で買えるし一石二鳥」。地域の魅力に気付かされたという。

 とはいえ、終わりの見えない“値上げマラソン”は続く。同市の高齢男性は嘆いた。

 「高い魚や肉は減らし、鶏肉で済ましているが、年金だけではつくづく厳しい。老後に描いていた楽しみは、ほぼない」(森田千尋)

 ◇ 

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