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2022.04.28 08:38

GWの高知は大にぎわい 久しぶり「らしい連休」で宿泊予約好調 

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コロナ禍前の大型連休中、大勢の観光客らが行き交った高知市の帯屋町商店街。今年はこんなにぎわいが戻ってくる?(2017年5月4日)

コロナ禍前の大型連休中、大勢の観光客らが行き交った高知市の帯屋町商店街。今年はこんなにぎわいが戻ってくる?(2017年5月4日)

 新型コロナウイルス下で3度目のゴールデンウイーク(GW)が29日に始まる。今年は最長10連休。全国で3回目のワクチン接種も進む中、人々の旅行意欲はこれまでになく高いよう。高知県内の宿泊施設では連休前半が満室というところも多く、宿泊業界からは「久しぶりにGWらしい風景が戻ってくる」と期待の声が上がる。

 「好調ですねえ」と朗らかなのは、ホテル日航高知旭ロイヤル(高知市)の担当者。東京都などが緊急事態宣言下の昨年、一昨年とGWの予約は例年の半分以下だった。今年も「コロナに振り回されてきただけに、期待していなかったんですが。5月5日までほぼ満室続きです」。関東の家族連れなど、コロナ禍で遠ざかっていた客層からも予約が入っているという。

 ロイヤルホテル土佐(安芸郡芸西村)も「今年は3世代一緒に7、8人で来られる方も。100%とはいきませんけど、にぎわいは戻りつつあります」と手応えを口にした。

 ただ、コロナ下で従業員の採用を控えていた施設は、予約客の受け入れ準備に大わらわ。人手不足を解消するため配膳に派遣スタッフを雇ったり、従業員を担当以外の業務に回したり。「もう手いっぱいです」と、うれしい悲鳴を上げている。

 「ウィズコロナ」の意識が浸透しているのか、宿泊者の行動パターンは変わりつつある。過去2年は、部屋食付きプランが選ばれる傾向があったが、最近では「外に食べに出る方をよく見る。飲食店について聞かれたり、地図を求められたりすることが増えた」と、別のホテルの担当者。夜の街を行く人の数も増えそうだ。

 ただ、今年の予約はGW前半に集中。平日の5月2、6の両日を休むと最大10連休となるが、5日以降は「半分ほどしか埋まっていない」という施設も多い。県旅館ホテル生活衛生同業組合の西谷進事務局長は「2日を休んで1週間の連休で十分と思うのか、コロナを踏まえ長旅をしない傾向があるのか」と残念そう。「連休終盤は、旅先でのコロナ感染の心配から自宅にこもる人もいるのでは」との見立てを口にする関係者もいた。

 3年ぶりのにぎわいが予想される、GWの土佐路。あるホテルの担当者は祈るようにつぶやいた。「コロナの反動が来ないよう、ただただ願うばかり」(森田千尋、浜田悠伽)

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