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2022.04.24 08:40

【動画】牧野博士が初命名「ヤマトグサ」高知県中西部にひっそり きょう生誕160年 

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 4月下旬。標高約1200メートルの高知県中西部の山中にもようやく春が訪れていた。風通しの良い林床をみずみずしい若葉が覆う。

山中でひっそりと木漏れ日を浴びるヤマトグサ(高知県中西部)

山中でひっそりと木漏れ日を浴びるヤマトグサ(高知県中西部)

 お目当ては、高岡郡佐川町出身の植物学者、牧野富太郎博士が27歳の時に学名を付けたヤマトグサ。日本人が日本で初めて、国内の植物に学名を付けて世界に認められた、日本の植物学史上、記念碑的な存在だ。

 顔を地面にこすりつけるように目を凝らしながら、山中をぐるぐる探し歩くこと数時間。広葉樹の根元で、やっと見つけた。

木立を縫って届く太陽に照らされ、すっくと1本伸びていた。「これか」と、一人で小躍りした。目が慣れてくると、こっちにもあっちにも。足元を見ると危うく踏みつけそうになっていた。

 4月24日、牧野博士の生誕160年を迎えた。94年間の生涯で、1500種類以上の植物に名前を授けた牧野博士の出発点とも言える、ヤマトグサのお話をお届けします―。(森本敦士)

高知のニュース 自然・植物 牧野富太郎

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