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2022.04.14 08:40

チャレンジショップから13人が独立開業 四万十市天神橋商店街、10周年迎える

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10周年を迎えたチャレンジショップ。現在は山崎生希さん(左)と那須由香里さんが出店している=四万十市の天神橋商店街

10周年を迎えたチャレンジショップ。現在は山崎生希さん(左)と那須由香里さんが出店している=四万十市の天神橋商店街

 高知県四万十市中村天神橋の天神橋商店街内のチャレンジショップが3月で10周年を迎えた。これまでに〝卒業〟した19人のうち、13人が独立開業。6人は同商店街内で店を持っており、にぎわいづくりにも一役買っている。

 同商店街のチャレンジショップは、県の委託事業として2012年3月にスタート。現在は、県と市の補助金を活用しつつ、格安料金で店舗を貸し出している。期限は最長1年。

記念セレモニーでテープカットする出店経験者ら

記念セレモニーでテープカットする出店経験者ら

 同商店街内のチャレンジショップの特徴は、毎月1回開かれる運営会議。市の担当者や商工会議所、同商店街振興組合員らが顔を合わせ、出店者が毎月の状況を報告する。出店経験者からは「1人でやっていても限度がある。いつでも相談できるのはありがたい」という声が上がっていた。

 そんな丁寧なサポートもあってか、同振興組合の国吉康夫理事長(63)によるとこれまで出店者が途切れたことはない。国吉理事長は「チャレンジショップを始める前は空き店舗が目立ったが、人通りが戻ってきたように思う。新型コロナウイルスで状況は厳しいが、取り組みを続けていきたい」と支援を惜しまない考えだ。

 今月8日には同商店街振興組合が10周年記念セレモニーを開催。出店経験者や商店街関係者ら約30人が節目を祝った。

 チャレンジショップでは現在、2店が営業中。女性向けの整体などを手がける「産前産後のおうち 生希(うき)」の山崎生希さん(35)は「この場所から、産前産後ケアを県内に広めていきたい」。手作り雑貨を販売する「pumpuli(プンプリ)」の那須由香里さん(59)は「商売をするのは初めてでも、商店街の方がやり方を教えてくれる。毎日楽しい」と笑顔で話していた。(今川彩香、河本真澄)

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