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2022.03.30 08:35

世界初!?流氷で天日塩 「商品化なら30グラム2万円?」田野屋塩二郎さん  

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流氷から天日塩を作った田野屋塩二郎さん(田野町)

流氷から天日塩を作った田野屋塩二郎さん(田野町)

 北海道の冬の風物詩、流氷を使った天日塩を、安芸郡田野町の「田野屋塩二郎」こと佐藤京二郎さん(50)がこのほど完成させた。これまで全国各地の海水を使った塩を手掛けてきたが、流氷は初めて。話を持ち掛けた食品卸業者は「季節限定で商品化できれば」と夢を描いている。

 北海道にも営業所を置くシンポフーズ(東京)の横山則明さん(51)が昨年同町を訪れた際、雑談で流氷の話をしたのがきっかけ。「面白い。試しに作ってみよう」と“商談”がまとまった。

 流氷はもともと、ロシア・シベリアのアムール川からオホーツク海に流れ込んだ真水。塩分が少ない海面近くの表層水が凍結してできる。佐藤さんによると北海道には天日塩を作る人がいないそうで、流氷から天日塩を作るのは「日本初、いや世界初かも」。

北海道に漂着した流氷(横山則明さん提供)

北海道に漂着した流氷(横山則明さん提供)

 歯舞群島近くで採取した流氷10キロを根室から輸送。製塩ハウスで溶かした後は、通常の工程で作った。できあがった“流氷塩”は60グラム。同町の海水を使った場合は10キロから100グラム程度できるため、希少価値が高い。

 少しグレーがかった色と、甘みがありまろやかな味が特徴という。「ナトリウム以外のミネラル分が多いんだと思う。価格を付けるとしたら30グラム2万円程度か」と佐藤さん。商品化は未定だが、横山さんは「ロマンがあり話題性十分。世に出したい」と新たなビジネスチャンスに期待を寄せている。(植村慎一郎)

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