2022.03.26 08:36
高度560キロ!四国撮影 高専衛星、室戸岬など捉える
衛星は10センチ四方の立方体を縦に二つ重ねた超小型サイズ(重さ2・6キロ)で、学生らが2年半余りをかけて製作。昨年11月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケットで打ち上げられ、同高専や同市の「海洋堂SpaceFactoryなんこく」など7カ所の地球局と交信しながら軌道上を周回している。
同高専の今井一雅客員教授(67)らが地上から指定日時などの指令を送信し撮影に成功。今月16日に衛星から受信したデータを米子、新居浜両高専が復元すると、雲の切れ間から四国や紀伊半島、九州の一部がうっすらと写っていた。
このほかの写真では月の撮影にも成功し、今井客員教授は「月の位置から衛星の位置や姿勢を求めるミッションにも役立つ」。今後も実証を重ね、2022年度中に打ち上げ予定の2号機「KOSEN―2」に反映させるという。(横田宰成)