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2022.03.26 08:39

リニューアル高知大丸に7800人が人波!「気軽に買い物」「何度も来たい」

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若い女性らでにぎわう生活雑貨店「プラグスマーケット」(高知市帯屋町1丁目の高知大丸)

若い女性らでにぎわう生活雑貨店「プラグスマーケット」(高知市帯屋町1丁目の高知大丸)

 おまちの百貨店が25日、大胆に生まれ変わった。高知大丸(高知市帯屋町1丁目)が再生を懸けた改装は、立地する商店街の移り変わりとともに「日常使い」を強く意識する。生活雑貨や家具の店が新たに加わった店内には、平日にもかかわらず約7800人が来店。75周年を迎える百貨店が、地域共生を掲げて再び歩みだした。

 「ひゃー、すごい」

 この日を待ちかねていたという市内の女性(19)は、午前10時の開店とともに店内へ。お目当ては本館4階にできた「プラグスマーケット」。東急ハンズが選び抜いた約2万点の商品に声を上げて跳びはねた。

 「コスメの充実は想像以上。テンションが上がる」。化粧品を次々と手に取って試す横で、母親(49)も「確かに…。今までの大丸のイメージと違って、気軽に買い物ができますね」と笑った。

 「ほおぉ」「目移りするねぇ」。エスカレーターで上がってきたお年寄りたちも店内の様子に興味津々。東館3、4階の「シマダヤ +プラス」では、ソファーの座り心地を試す客が続いた。

 この日は本館で北海道物産展も始まり、子ども連れの家族や若い女性グループが続々と来店。「1日じゃあ回り切れない。何度も来ます」と市内の女性(55)が話した。

 来店客数は、コロナ禍以降の平日平均の2倍以上に。「普段は来店しない世代のお客さまも多くいらっしゃった。まずは順調」と、小島尚社長はリニューアル初日を振り返り気を引き締めた。

 「これを一過性に終わらせず、全売り場に連動させたい」

 □  □ 

 今回の改装は、商店街や行政関係者からも歓迎の声が上がる。

 浜田省司知事は式典で、「高知大丸は中心商店街と共存共栄。今後ますます拠点施設として盛り上げて」と祝辞。「大丸も商店街もコロナで厳しい。起爆剤となるリニューアルに勇気づけられる」と、県商店街振興組合連合会の広末幸彦理事長もエールを送った。

 この日は高知大丸の親会社、大丸松坂屋百貨店の沢田太郎社長も駆け付け、「高知大丸は地域の商材を掘り起こし、全国に発信する基地として重要だ。75年の歴史があるからこそできる」と強調。さらに「地方の価値ある商品は全国、海外にも通用する。地方の百貨店も、視点を変えればまだまだ成長できる」と力を込めた。(井上智仁、宮内萌子)

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