2022.02.27 08:38
保護者迷う5~11歳のワクチン接種「子どもは軽症」「副反応心配」高知県内3月から
5~11歳のワクチンは米ファイザー製で、今年1月に政府が特例承認した。従来株への発症予防効果は90・7%と報告されているが、現在流行しているオミクロン株に対する予防効果は十分に確認されていない。厚生労働省の専門家分科会は接種の「努力義務」の適用外としている。
高知新聞社の子育て応援ウェブメディア「ココハレ」では2月7~9日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で意識調査を実施。110人から有効回答を得た。
現在、5~11歳を育てる保護者にわが子への接種について尋ね、最も多かったのが「迷っている」の42・2%。「接種させない」が41・2%と同程度で、「接種させる」は16・7%だった。
「迷っている」「接種させない」と答えた人の多くが、ワクチンの副反応を心配。39歳女性は「副反応がどう出るか分からない。無理に打たなくてもいいのでは」。
「子どもは重症化リスクが低い」という、これまでのコロナの傾向も理由に挙がった。5歳児の母親は加えて、「既に保育園で感染者が多数出ているので、スピード感のある接種スケジュールでないなら必要性を感じない」と、接種させないことを決めた。
一方で、接種を決めている人は「感染させないため。感染しても、重症化させたくない」(37歳女性)、「子どもに先天性疾患がある」(34歳女性)。38歳女性は「できれば打ちたくないが、周りにうつしてしまう心配を考えると、打つべきなのかな」と判断の難しさを語った。
接種を決めかねている人の中には「わが子は5歳。対象年齢では一番年下なので心配」「周りの様子を見て決めたい」という声も。打つか、打たないか―。多くの親が頭を悩ませている。(門田朋三)