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2022.02.10 08:35

巨大触手、ひさし貫く 田辺さん宅のでっかいサボテン(四万十市)―フォっトけないす

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大成長を遂げたサボテン(写真はいずれも四万十市西土佐江川)

大成長を遂げたサボテン(写真はいずれも四万十市西土佐江川)


 「うちにでっかいサボテンあるけん、見に来たや~」と言われ、四万十市西土佐江川の民家を訪れた。すると…2階の窓を覆い、空に伸びるそれは、巨大な生き物の触手のよう。予想をはるかに上回る成長っぷりを、住民が温かく見守っている。

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隣に立つ田辺元美さんは身長146センチ

隣に立つ田辺元美さんは身長146センチ


 サボテンと暮らすのは、建築業を営み、クリ農家でもある田辺一夫さん(77)の一家。2009年に愛媛県宇和島市で親戚宅のリフォームを手掛けたところ、「枯らしたら料金払わんで」と、冗談交じりにプレゼントされた。

 当時は高さ10~15センチ。取りあえず軒先に転がしておくと、いつの間にか根付き、ぐんぐん伸びた。とうとう1階ひさしに到達したが、場所を移すには大き過ぎ。見かねてひさしに穴を開けると…。ここまでの成長は序章にすぎなかった。

 妻の元美さん(74)によると「最近2、3年で枝分かれを始めた」ため、横方向にも勢力を拡大。高さは4~5メートルになった。6~8月には、手のひら大の白い花を200個ほど咲かせる。それぞれの開花は一晩だけで、一夫さんは「自分みたいに(夕日の前に寝てしまう)ハメハメハな生活しよったら、見れんがよ」と笑う。
 県立牧野植物園(高知市五台山)のスタッフは「サボテンのセレウス属の仲間と思われる。環境が良ければ10メートルほどになります…画像を見て、なんだか元気が出ました」。

 一夫さんは「こんなに大きくなったら、もうかわいらしゅうないわ」と言いながらも、成長を見守る。元美さんも「みんな珍しがる」と、興味を持った知り合いには株分け。西土佐地域各所で“子ども”が増殖中という。(幡多支社・今川彩香)

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