2024年 04月26日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.01.25 08:39

長宗我部元親、初陣の甲冑を初公開 高知県立歴史民俗資料館 一族の実像を手紙で読み解く

SHARE

近年見つかった坪付など長宗我部氏関連の古文書(写真はいずれも県立歴史民俗資料館)

近年見つかった坪付など長宗我部氏関連の古文書(写真はいずれも県立歴史民俗資料館)

 戦国大名・長宗我部氏の関連史料を一堂に展示した企画展「長宗我部氏とその時代」が、南国市岡豊町の県立歴史民俗資料館で開かれている。国親や元親、盛親ら長宗我部一族の手紙などを中心に約130点を展示。3月21日まで。

元親が初陣で着用したと伝わる甲冑などの武具類

元親が初陣で着用したと伝わる甲冑などの武具類

 会場には、長浜合戦で初陣を飾った元親が着用したと伝わる初公開の甲冑(かっちゅう)や、豊臣秀吉から元親の弟・親泰が拝領したとされるやりなどの武具類も並ぶ。

 古文書は、手紙末尾の決められた文言や様式に着目しながら、同時代に作成された約50点を紹介。息子への権限委譲の意図が見られる元親と長男・信親の連署状や、家臣へ支給した土地を列挙して脇に元親が花押を押した坪付(つぼつけ)、関ケ原合戦で敗れ土佐国主の座を失った盛親が家臣を解雇する意図で作成した召し放ち状などが並ぶ。

 手紙の写しや「長元物語」などの軍記物、元親に仕えた老臣の回顧録など江戸時代に作成された史料も紹介し、後世に行われた長宗我部氏の歴史の検証や顕彰についても探っている。

 石畑匡基(こくはた・まさき)学芸員は「古文書には、原本でしか分からないさまざまな情報が詰まっている。多くの史料から、長宗我部一族の実像に触れてほしい」と呼び掛けている。(楠瀬慶太)

高知のニュース 南国市 歴史

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月