2022.01.24 08:35
46歳チンパンジー「サンゴ」が出産、国内最高齢!高知県立のいち動物公園
赤ちゃんを抱えて休むサンゴ(香南市の県立のいち動物公園、同園提供)
チンパンジーは野生の生息数が減少。国際取引が制限され、国内での繁殖が課題となっている。新しい血統を取り入れるため、同園は2008年、熊本県の動物園と計6頭を交換した。
サンゴは熊本から来た4頭のうちの1頭で、09年に同じ交換組の雄、ロビン(26歳)との間に当時国内5例目だった双子を産んだ。今回もロビンを父親に妊娠が確認され、17日に無事、雄の赤ちゃん(推定体重1800グラム)を出産した。
同園によると、チンパンジーの飼育個体の平均寿命は30~35年。40~50年生きる個体もいるが40歳を過ぎての出産は珍しく、担当飼育員は「難産ではなかったが、30代だった前回に比べると、しんどかったでしょう。よく頑張ってくれました」とおもんぱかる。
サンゴは現在、赤ちゃんと一緒にバックヤードで過ごし、体力を回復中。今後は赤ちゃんを群れの仲間に会わせ、体調などを見ながら公開時期を決めるという。(横田宰成)