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2022.01.21 08:36

標高250mの山あいに...カフェ「山茶」人気 高知県仁淀川町で協力隊運営、にぎわい増へ移転計画

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「やまのうえのカフェ 山茶」で常連客と談笑する奥野大地さん=右(仁淀川町竹ノ谷)

「やまのうえのカフェ 山茶」で常連客と談笑する奥野大地さん=右(仁淀川町竹ノ谷)

 吾川郡仁淀川町竹ノ谷で同町の地域おこし協力隊員が営業する「やまのうえのカフェ 山茶」が、貴重な地域の憩いの場として定着している。標高約250メートルの山あいにありながら、こだわりのコーヒーやケーキが評判に。週2日の営業ながら、開業1年半ほどで約2500人が訪れた。さらなるにぎわいを生もうと今秋、同町池川地域の中心部へ移転を計画している。

 山茶があるのは、同町の移住交流拠点施設「山茶小屋」の一角。ほとんど使われていなかった食堂棟を活用し、協力隊員の奥野大地さん(27)が、2020年7月から運営している。

 高松市出身の奥野さんは、同市内でカフェの店長などを経験し19年10月、同町に協力隊員として赴任。商品開発などの仕事をする傍ら、「地域のよりどころをつくりたい」と山茶を開いた。

 協力隊の仕事の合間に、金、土曜のみ営業。高松の専門店から取り寄せる豆で入れるコーヒーと、手作りのシフォンケーキなどが味わえる。毎週訪れるという同町用居の上田松子さん(78)は「ここはコーヒーもケーキもおいしくて。おっくん(奥野さん)も気さくで、来やすい」と笑顔で話す。

 奥野さんは「最初は『こんな所にお客さんが来るが?』と心配されたけど、地元の人たちの応援で、ここまで営業できた」。ただ、やはり不便な立地のため、「行きたいけんど、車が運転できんき…」という声もあり、移転を決意。池川地域の中心部にある元家具店の建物を住居兼店舗に改装し、協力隊を卒業する今秋ごろ開業する予定だ。

 「高齢者や子どもがもっと気軽に来られるようにして、地域のコミュニティーづくりをしたい」と意気込む奥野さん。移転先の改修費や備品購入費を、クラウドファンディング(CF)で募っている。目標金額は150万円。資金提供はCFサイト「READYFOR」で30日まで。

 山茶は今年7月ごろまで現在の場所で営業する予定で、金曜正午~午後5時、土曜午前11時~午後4時(21、22日は営業時間を短縮し、テークアウトのみ)。問い合わせは奥野さん(080・5667・8106)へ。(楠瀬健太)

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