2022.01.19 08:35
香南市の不祥事なぜ続く? 公金指針守られず、職場風土にも一因か
工事入札情報の漏えい事件に絡み、トップ不在となっている高知県香南市の市長選が23日告示(30日投開票)される。清藤真司前市長(56)は昨年12月の辞職理由に、起訴業者から受領した個人献金の道義的責任に加え、職員による公金の不適切管理などが相次いだことへの管理監督責任も挙げた。事実、市が発足した2006年以降で職員に下した懲戒処分は16件に上る。繰り返される不祥事の背景を探った。
同市では18年6月、職員が粗大ごみ処理手数料を自分の机で保管する事案が判明。後に不明金も発覚し、刑事事件に発展した。
市は当時、公金の扱いに関する統一的な手順書などは定めておらず、各職場の指導に任せていた。田内修二副市長(63)は「職員教育、再発防止に向けたルールや制度などが弱かった」と反省する。
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