2022.01.16 08:36
島の新年は綱引きで明ける!柏島で伝統の「しめ引き」3年ぶり熱戦 高知県大月町
一年の始まりを祝った「しめ引き」(大月町柏島)
中央に正月のしめ飾りをくくり付けた100メートルほどの綱を、島民が引っ張り合う。毎年この日に行われ、100年ほど前から続くといわれている。過去2年は悪天候や新型コロナウイルスの影響で中止しており、3年ぶり。
民家や宿に囲まれた幅約3メートルの道路が会場。午後7時前、ドコドコと太鼓をたたく音が島に響き始め、老若男女60人ほどがぞろぞろと集まった。
太鼓の合図で熱戦がスタート。子どもも大人も「うおー」と声を上げ、まるで運動会のような熱気に。3番勝負を終えた後は、「ご苦労さん」「みんな元気でおれよ!」とねぎらい合っていた。
地元で酒店を営む河野末博さん(72)は「島の一年の始まり。久しぶりやったからみんな力が入っちょった。人は減っても続けていかないかん行事ですね」と笑顔で話していた。(新妻亮太)