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2022.01.15 08:33

【動画】平穏願う矢、冷気切る 800年の伝統「百手祭」夜須八幡宮で1/15まで 高知県香南市

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平穏を祈り矢を放つ射手たち(香南市の夜須八幡宮)

平穏を祈り矢を放つ射手たち(香南市の夜須八幡宮)


 神矢、冷気を切り裂く―。香南市の無形民俗文化財で、800年余りの歴史を持つ「百手祭(ももてさい)」が14日、同市夜須町西山の夜須八幡宮で始まった。氏子12人が15日までの2日間で計1600本余りの矢を放ち、無病息災や平穏を祈る。

 県内三大弓神事の一つで、1月中の卯(う)と辰(たつ)の日に奉納される。一説には鎌倉時代、田畑を荒らす牛鬼を近森左近という武人が弓矢で退治したのが起源とされる。
 
  射手は立烏帽子(たてえぼし)や素襖(すおう)、長袴(ながばかま)に身を包み、6人ずつ2組が交互に射芸に臨んだ。28メートル先の的は「鬼」の字を墨で塗り込めた大的(直径1・5メートル)や牛鬼の心臓を表すという橙(だいだい)など5種類。身を切る寒さの中、射手はお神酒で体を温めながら「ヒュン、パシッ!」と、乾いた矢の音を次々と響かせた。

 初参加の小松寛卓さん(30)は「射手は小学生時代からの憧れ。弓を握るのも初めてだが、すごく楽しい」とにっこり。橙を射抜いた叔父の松崎久記さん(58)は「世の中の厄が少しでも遠ざかってくれたら」と願いを込めていた(横田宰成)

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