2022.01.11 08:39
「多世代集う交通公園に」山崎園長、親子の見守りも―ココハレピックアップ
交通公園の園長を務める山崎勇人さん。子どもから「山ちゃん」と親しまれています(高知市の県立交通安全こどもセンター)
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「比島交通公園」の愛称で親しまれる県立交通安全こどもセンター。週末はもちろん、平日も昼間は乳幼児の親子連れ、夕方には学校が終わった近所の子どもたちがにぎやかに遊んでいます。
今年5月に開園52周年を迎える“老舗”施設の園長を務めるのが、31歳の山崎さん。岡豊高校を卒業後、東京ディズニーシーのキャスト(スタッフ)として、アトラクションで蒸気船を操っていたという異色の経歴の持ち主です。
キャストとしてゲスト(お客さん)にハピネス(幸せ)を提供するため、「人を見る力」「察する力」を磨いてきました。「ディズニーで働いた経験を高知で生かしたい」とUターンし、求人情報で見つけたのが交通公園を運営するNPO法人でした。
高知市で暮らし、江陽小、城東中に通った山崎さんにとって、交通公園は昔遊んだ場所。引き寄せられるように25歳で就職し、28歳で園長に抜てきされました。
園長になると、地域との関わりが増え、2019年には江ノ口東地区の主任児童委員に就任。交通公園での仕事に加え、地域での活動や会合、学校での講演活動など忙しい毎日を送っています。
子どもたちが交通安全を学ぶ場として歩みを続けてきた交通公園。時は流れ、「子どもの居場所や子育て親子の見守りなど、求められる役割が増えてきた」と山崎さんは感じています。
園長として、そして主任児童委員として目指すのは「交通公園を多世代が集う場にすること」。昨年10月にはハロウィーンイベントを開き、地域の子どもと高齢者の交流を盛り上げました。
「大人に大事にされた子どもは、大人になったら、その次の子どもを大事にしていきます」。「人が人を大事にするいいバトン」を手渡すため、日々取り組んでいます。
交通公園は現在改修中で、1月にトイレが新しくなりました。3月には大型複合遊具が登場予定。ますます人気が高まりそうです。(メディア企画部)
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