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2022.01.07 08:34

高知で初開催のメディア芸術祭 アート、アニメーション…仮想空間で竜に乗るゲームも 1/13から

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植物が無限に進化を繰り返す映像作品(C)fuse*

植物が無限に進化を繰り返す映像作品(C)fuse*

 巨大なモニターに映された不思議な植物が成長と枯死を繰り返し、新しい植物に無限に進化していく。描くのは人工知能(AI)だ。そんな見応えのある映像作品などを顕彰する文化庁メディア芸術祭の高知展「ニューツナガル」が13日、高知市文化プラザかるぽーとなどで始まる。25日まで。

ゴーグルを着け、ドラゴンに乗る仮想空間が体験できるフィットネスゲーム(C)2020 AnjuArt.com

ゴーグルを着け、ドラゴンに乗る仮想空間が体験できるフィットネスゲーム(C)2020 AnjuArt.com

 同芸術祭は1997年からアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で実施。2002年から受賞作を巡回展で展示、上映しており、高知開催は初となる。かるぽーとでは20点が展示され、仮想空間で竜に乗るゲームなども楽しめる。入場無料。

 冒頭の作品「Artificial Botany(アーティフィシャルボタニ)」は17~19世紀に描かれた植物画の特徴をAIが学習、独自に進化するさまを描いている。会場には牧野富太郎博士が描いた植物画も並べる予定で、県立牧野植物園の藤川和美研究員は「AIが植物をどう捉え、どう描くのか非常に興味深い。これを見て本物にも興味を持ってほしい」。

 芸術祭賞受賞作を手掛けた人のトークイベント(いずれも会場は同市南金田の蛸蔵(たこぐら)、要予約)も。16日にはテレビアニメ「映像研には手を出すな!」などで知られる湯浅政明監督、漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修を務める千葉大名誉教授の中川裕さんが登場。22日にはストップモーションアニメ「ごん」の八代健志監督が語る。

アニメ「音楽」も上映(C)Hiroyuki Ohashi/Rock'n Roll Mountain/Tip Top

アニメ「音楽」も上映(C)Hiroyuki Ohashi/Rock'n Roll Mountain/Tip Top

 23日には、かるぽーとでアニメーション映画「音楽」(岩井沢健治監督)の上映会(要予約)も開かれる。

 高知展のテーマは「いま、つながる、を考える」。同展のキュレーター、李明喜(リミョンヒ)さんは「高知は『おきゃく』に代表される濃密なコミュニケーションを大切にしている地域。新型コロナなどにより社会の分断が進む中、芸術で『新しいつながり』の可能性を提唱したい」と話している。(佐藤邦昭)

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