2022.01.07 08:34
高知で初開催のメディア芸術祭 アート、アニメーション…仮想空間で竜に乗るゲームも 1/13から
植物が無限に進化を繰り返す映像作品(C)fuse*
ゴーグルを着け、ドラゴンに乗る仮想空間が体験できるフィットネスゲーム(C)2020 AnjuArt.com
冒頭の作品「Artificial Botany(アーティフィシャルボタニ)」は17~19世紀に描かれた植物画の特徴をAIが学習、独自に進化するさまを描いている。会場には牧野富太郎博士が描いた植物画も並べる予定で、県立牧野植物園の藤川和美研究員は「AIが植物をどう捉え、どう描くのか非常に興味深い。これを見て本物にも興味を持ってほしい」。
芸術祭賞受賞作を手掛けた人のトークイベント(いずれも会場は同市南金田の蛸蔵(たこぐら)、要予約)も。16日にはテレビアニメ「映像研には手を出すな!」などで知られる湯浅政明監督、漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修を務める千葉大名誉教授の中川裕さんが登場。22日にはストップモーションアニメ「ごん」の八代健志監督が語る。
アニメ「音楽」も上映(C)Hiroyuki Ohashi/Rock'n Roll Mountain/Tip Top
高知展のテーマは「いま、つながる、を考える」。同展のキュレーター、李明喜(リミョンヒ)さんは「高知は『おきゃく』に代表される濃密なコミュニケーションを大切にしている地域。新型コロナなどにより社会の分断が進む中、芸術で『新しいつながり』の可能性を提唱したい」と話している。(佐藤邦昭)