濃密な「接触」を多彩に表現　デハラユキノリさん個展に新作１００点　高知市で１／１０まで

2022.01.06 08:33

濃密な「接触」を多彩に表現　デハラユキノリさん個展に新作１００点　高知市で１／１０まで

高知新聞社

「接触」をテーマにしたデハラユキノリさんの個展（高知市のファウストギャラリー）

　高知市出身のフィギュアイラストレーター、デハラユキノリさんによる個展「せっしょく」が、同市本町１丁目のファウストギャラリーで開かれている。今は敬遠されがちな「接触」をテーマに、キャラクターたちが思い切り密着したり絡み合ったりしている濃密な約１００点が並ぶ。１０日まで。

　新作の粘土フィギュアやソフビ（ソフトビニール製フィギュア）を披露する新年恒例の展示。今回のテーマについてデハラさんは「ここ２年ぐらい人とくっつくことも返杯もできない。人との接触を控えると心も変わってくる。フィジカルなことって大事なんやなと感じた」と話す。

　作品では肩を組むおじさんたちや、あられもない姿のカップル、プロレス技を掛け合う人々など、多彩で濃厚な接触を表現。じゃれ合う桂浜水族館のトドと飼育員など、高知ならではのモチーフも。デハラさんらしい際どさの中に、なぜかいとおしい愛の形が垣間見え、ファンらが熱心に見入っていた。（徳澄裕子）

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