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2022.01.04 08:35

〈里芋担々麺〉とろみあっさり新感覚 ほっこり味めぐり(1)風車の駅など(津野町)

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とろみあるスープで味わう「里芋担々麺」(写真はいずれも津野町永野の「風車の駅」)

とろみあるスープで味わう「里芋担々麺」(写真はいずれも津野町永野の「風車の駅」)

 寒くなると、とろみのある温かいものが食べたくなりませんか。高岡郡津野町永野の地場産品直売所「風車の駅」などで味わえる一風変わった麺。見た目は白っぽく、そんなに辛くもないが、ネーミングはなぜか担々麺。優しい味わいの秘密は町特産のサトイモだ。

 黒土が多く、昔から芋類の栽培が盛んな土地。特にサトイモ(タイモ)は比較的育てやすいことから直販所への出品者が多い。秋から冬にかけての陳列棚は、まさに芋を洗うようなにぎわいだ。

直販コーナーに並ぶサトイモ

直販コーナーに並ぶサトイモ

 町やJAなどがサトイモの消費拡大策を練る中、町のアンテナショップなどを運営する「満天の星」(竹村典徳社長)が手掛けた一品。竹村社長(46)が、とろとろこってりで知られる有名ラーメンチェーンのスープから着想を得た。

 洋食シェフ監修の下、サトイモとゴマのペーストにオリジナルの塩だれを加え、とろみのあるあっさりスープが完成。昨年9月に「里芋担々麺」として売り出した。

 一口含むと、サトイモのまろやかな甘みに包まれる。肉みそとネギがアクセントで、混ぜるとちょっぴりピリ辛になるものの、子どもでもおいしくいただけるレベルだ。しつこくないから、ポタージュスープのように飲み干せる。

 サトイモはすべて町産。出品されない親芋や規格外をペースト加工しており、農家の収入増にもつなげたい考えだ。竹村社長は「ほかにはない一杯を楽しんで」と薦めている。(須崎支局・富尾和方)

 【メモ】里芋担々麺は880円。津野町内の道の駅「布施ケ坂」、香南市の満天の星野市店「マンテンノホシ」でも提供。道の駅は縮れ麺、他の2店はストレート麺で、違った食感が楽しめる。

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