2022.01.04 08:35
〈里芋担々麺〉とろみあっさり新感覚 ほっこり味めぐり(1)風車の駅など(津野町)
とろみあるスープで味わう「里芋担々麺」(写真はいずれも津野町永野の「風車の駅」)
黒土が多く、昔から芋類の栽培が盛んな土地。特にサトイモ(タイモ)は比較的育てやすいことから直販所への出品者が多い。秋から冬にかけての陳列棚は、まさに芋を洗うようなにぎわいだ。
直販コーナーに並ぶサトイモ
洋食シェフ監修の下、サトイモとゴマのペーストにオリジナルの塩だれを加え、とろみのあるあっさりスープが完成。昨年9月に「里芋担々麺」として売り出した。
一口含むと、サトイモのまろやかな甘みに包まれる。肉みそとネギがアクセントで、混ぜるとちょっぴりピリ辛になるものの、子どもでもおいしくいただけるレベルだ。しつこくないから、ポタージュスープのように飲み干せる。
サトイモはすべて町産。出品されない親芋や規格外をペースト加工しており、農家の収入増にもつなげたい考えだ。竹村社長は「ほかにはない一杯を楽しんで」と薦めている。(須崎支局・富尾和方)
【メモ】里芋担々麺は880円。津野町内の道の駅「布施ケ坂」、香南市の満天の星野市店「マンテンノホシ」でも提供。道の駅は縮れ麺、他の2店はストレート麺で、違った食感が楽しめる。