2022.01.03 08:40
2年ぶり「水浴びせ」若者ら安泰願う 高知県大月町古満目
地区の防火を願い、若者が次々と冷水をかぶった「水浴びせ」(大月町の春日神社)
水浴びせは、1662年に地区を襲った大火を機に、防火を願って始まったとされる。例年は地区の複数箇所でも行うが、今年は同神社のみに縮小した。
地区内外から10~50代の13人が参加し、鳥居前に敷いたござに正座。地区役員らは舟歌を歌い上げた後、若者に向かってバケツに入った海水をバシャッ。若者からは「もっとください!」とあおり文句が上がり、地域住民やカメラマンが見守る中、次々と水が掛けられていった。
前回に続いて参加した蔦江夏月(つたえ・かづき)さん(18)は今春、県外の大学に進学予定。「来年からも続いていってほしい行事。学業を頑張る1年にします」と寒さに震えながら話していた。(新妻亮太)