2021.12.23 08:36
津大橋を手作りライトアップ、住民ら２０年の夢かなえる 高知県四万十市
山里で輝く手作りイルミネーション（四万十市西土佐橘）
四万十市西土佐橘と西土佐津野川を結ぶ津大橋と周辺にこのほど、住民手作りのイルミネーションがお目見えした。約２０年かけて規模を大きくしてきた電飾で、今年は念願の橋のライトアップにも着手。冷え込む山里に温かい明かりがともっている。
清掃などに取り組む住民でつくる「ふる里美化推進団あじろ」が、地域を明るくしようと毎年飾り付け。空き缶回収などで得た資金で、少しずつ電飾を増やしてきた。
今年は１２月上旬に作業を始め、約４万５千個を設置。津大橋も住民や地元企業の協力を得て、初めて電飾で彩った。
センサーを備え、人が近づくと回るメリーゴーラウンドや、カボチャの馬車、星形のイルミネーションなど、一帯はまるで輝くテーマパーク。ほとんどがメンバーらの手作りという。
「―あじろ」代表の田辺三妃さん（５６）＝同市西土佐橘＝は「橋のライトアップは長年の夢だった」。近くで食堂を営むメンバーの岩城千恵巳さん（６１）も「自分たちも楽しいし、皆にも楽しんでほしい。もう、来年はどうしようか考えています」と笑っていた。
ライトアップは午後５～１０時で、１月中旬までの予定。（今川彩香）
