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2021.12.23 08:37

土佐「宇宙深海酒」ついに発売 旅した酵母で高知県内6蔵元、世界初プロジェクトが実現

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宇宙深海酒の発売に合わせて開かれた試飲販売会(写真はいずれも高知市の高知大丸)

宇宙深海酒の発売に合わせて開かれた試飲販売会(写真はいずれも高知市の高知大丸)

 宇宙と深海を旅した県産酵母で造った「宇宙深海酒」が待望の発売を迎え、22日に高知市で試飲販売会が開かれた。世界初のプロジェクトを中心的に進めてきた県工業技術センター研究員の上東治彦さん(61)は「失敗を乗り越えてやっと夢が実現した。高知の酒の魅力を全国、海外に発信したい」と喜んでいる。

試飲販売会に並んだ宇宙深海酒など6銘柄。来春にかけてさらに新商品が登場する

試飲販売会に並んだ宇宙深海酒など6銘柄。来春にかけてさらに新商品が登場する

 計画のルーツは2005年、県内産学官グループが宇宙に10日間滞在した酵母で開発した「土佐宇宙酒」。上東さんは技術面で中核を担い、さらに18年から海洋研究開発機構「高知コア研究所」の諸野祐樹・主任研究員(45)とともに「宇宙酵母を真逆の深海に」と進めてきた。

 19年の初挑戦は酵母が高水圧と低水温に耐えきれず全滅し、上東さんは圧力に耐性のある酵母を育成。今年1月の再挑戦では、水深約6200メートルの海底に4カ月間沈めた宇宙酵母5種と通常の6種が生きており、10月から県内の酒蔵で仕込みが始まった。

 県酒造組合は、宇宙と深海を両方経験した酵母と、宇宙を旅した県産酒米「吟の夢」か「風鳴子」で造った酒を宇宙深海酒と規定。他の酒米や深海のみの酵母で造った酒は深海酒として販売する。今シーズンは6蔵元が宇宙深海酒、4蔵元が深海酒を仕込み、酒販店やスーパー店頭などに順次並ぶ。

 高知大丸で開かれた試飲販売会には、発売を待ち望んだ客が次々と。香南市の男性(65)は「宇宙の高さや海の深さを感じながら味わいたい」。駆け付けた諸野さんも「粘り強い努力が成果に結びついて感慨深い」と話した。

 上東さんは「多くの人に喜んでもらえてうれしい。来年も酵母を深海に沈めて宇宙深海酵母のラインアップを広げ、商品も増やしたい」と、さらに意欲を燃やしていた。(井上智仁)

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