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高知新聞PLUSの活用法

2021.12.26 00:00

広告特集【高知子ども未来プロジェクト2021】第2回まなびプログラム 掲載いたしました

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放置竹林の整備を体験

竹の食器や秘密基地を作ろう!



なぜ、放置竹林が増えている?

 子どもたちの「知的好奇心」を高め、「学ぶ意欲」につなげるための「高知子ども未来プロジェクト まなびプログラム」。今回は4組の親子が参加して、放置竹林の整備と竹の楽しい活用について学びました。
 教えてくれるのは、物部川沿いにある放置竹林の整備を進めている株式会社ラフディップ環境事業部の濵口佳太さん。高知県の山々では、竹の過剰繁殖による森の荒廃が問題になっています。かつて人々は竹でさまざまな生活用品を作り、竹を切ることで森を豊かに維持していましたが、竹製品がプラスチック製品に置き換わり、山には竹が生い茂るようになりました。竹は繁殖力が強い上、15~20年すると枯れて倒れ、それが積み重なって人も動物も足を踏み入れることができない状態に。森の中に光が入らなくなると、他の木や植物も育つことができません。
 濵口さんは、「竹を伐採して活用することが森の再生につながります」と言い、このエリアをみんなの憩いの場にしようと活動しています。




竹は軽くて扱いやすい素材

 一行は、濵口さんたちが開拓した「たろまろベース」内を探検。広場には竹を切った跡がたくさんあり、小さな木々も育っていますが、その先の未整備の場所はうっそうと竹が生い茂り、枯れた竹が重なっています。「最初は全部こんな状態でした」と言う濵口さん。「ここにあった竹を切って作ったのがこれです」と、ツリーハウスや桟橋、小屋などを見せてくれました。
 最初に挑戦するのは、竹の器作り。最後にかき氷を食べるための器を自分で作ります。濵口さんが師匠と慕う前田さんが、ぐるりと周りを見回して、「これにしようか」と言い、材料となる竹を切り出します。硬い節の部分を避け、のこぎりで一本筋を入れてから、引くときにグッ、グッと力を入れて切っていきます。みんなが見守る中、大きな竹が地面に倒れました。
 器にするためには、節の下を切って、好みの高さでまたカット。初めてのこぎりを使う子どもたちも多く、力の入れ方が分からず悪戦苦闘。それでも少しずつこつをつかんでいきました。大きななたを使って青い部分を切り落とし、紙やすりをかけてすてきな器が出来上がりました。







お昼ごはんは、地元のヌックスキッチン製、シカ肉のカツがメインの「ジビエ弁当」



小さな物も大きな物も工夫次第

 午後はみんなで秘密基地作り。濵口さんが、「どれくらいの大きさにしたい?」と尋ね、高さ6mの大きな基地を作ることに。メジャーで測る人、のこぎりで切る人、竹を運ぶ人。チームワークが生まれてきました。
 柱を立て、柱と柱の間に竹を渡して骨組みが完成すると、回りにぐるぐるとロープを巻き付けていきます。濵口さんが「このロープに笹を引っ掛けて壁を作りましょう。笹を集めてください!」と言うと、子どもたちは一斉にのこぎりを手に、笹の枝を切り出しに掛かります。
 親子で力を合わせて枝を引っ掛け、笹が足りなくなるとまた枝を切り出して、あっという間に笹に覆われた秘密基地が完成しました。すがすがしい笹の香りが漂う小さな部屋はまさに秘密基地で、大人たちもワクワク感に包まれました。
 外遊びを終えた一行は、ラフディップの店内でほっと一息、お待ちかねのかき氷タイム。自作の食器にお好みのふわふわかき氷を盛ってもらい、おいしい笑顔がこぼれました。「竹を切るのが難しかった」「だんだん切るのが上手になってうれしかった」「秘密基地の葉っぱを付けるのが楽しかった」という感想が聞かれ、中には「来年はスタッフで参加したい!」と意欲的な男の子も。森の中で竹と向き合い、達成感を味わった一日でした。







竹の食器は熱湯で煮込んで油抜きをすると、カビが生えにくくなり耐久性も向上





公益社団法人高知県森と緑の会はホームページにて高知県内で行われる森林環境学習イベントをご紹介しています。緑に触れ、自然に親しみ、森の魅力を感じてみよう!

◎お問い合わせ先

公益社団法人高知県森と緑の会
TEL 088-855-3905
受付時間 9:00~17:30(平日)
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株式会社ラフディップ
香美市香北町太郎丸510-1
TEL 0887-59-2500
https://www.instagram.com/rufdip_taromaro_gallery/

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