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2021.12.15 08:43

忘年会あり?なし?高知県民、賛否真っ二つ「コロナ沈静化」「大人数懸念」【なるほど!こうち取材班】

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 新型コロナウイルス下で2度目の忘年会シーズンを迎えた。「なるほど! こうち取材班」(なるこ取材班)は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて今年の忘年会への参加意向を聞いた。県内では「感染ゼロ」が1カ月以上続く一方で、新たな変異株「オミクロン株」への警戒感も高く、意見は真っ二つに分かれた。

参加意向 LINEで調査
 アンケートは、なるこ取材班のLINEアカウントに友だち登録している約千人に実施。10~12日に135人から回答があった。

 その結果、「ぜひ」「なるべく」参加したいと答えた人が約4割。「できれば」「絶対に」参加したくない人も約4割となった。

イラスト・松本康裕

■積もる話を
 「参加派」の判断理由には、やはり感染状況の沈静化がある。四万十市の50代の女性美容師は「今がチャンス。オミクロン株が入ってきたらまた自粛になるので、気の合う人だけで地味にやりたい」。

 高知市の50代女性も「高知の感染者がゼロになって1カ月。飲食業界に少しでも活気を。友人知人と積もる話がしたい」とし、南国市の20代の自営業男性は「自粛のままでは高知の『飲み文化』が廃れる」と訴えた。

 ただ、すでに忘年会を終えた人からは「期待外れだった」という人も。高知市の30代パート女性が訪れた店は感染対策のため隣席との間隔が広く、食事も個別に用意されたそうで「席の移動もしづらく、まったく盛り上がらなかった」という。

■緩んでいる
 「不参加派」は、変異株の脅威がまだ分からない状況から、大人数での宴会に抵抗感を示す意見が相次いだ。

 高知市の40代主婦は「感染拡大を防ぐには自分が感染源にならないこと。だから出たくない」ときっぱり。「年末年始で人の移動も多いのに、感染者の減少で規律が緩んでいる」と指摘する。

 高知市の40代の会社役員女性は1回目のワクチン接種で強いアレルギー反応が出たため、2回目をためらっていると記述。「参加したいが、基礎疾患もあるため『まだ早い』と家族に止められている」という。

 医療・介護職の人々は、「感染者を出したら業務への影響が大きい」と慎重派が多数。土佐市の50代男性は「周囲(の同僚)は会食などに行きまくっている。高齢者の介護職場なのに意識が低い」と記した。

■なくてもいい
 昨年より、ちまたの感染対策は進んだが、変わらず心配も根強い。職場の宴会については、それぞれに事情や思いがある。

 高知市の40代の会社員女性は「根強いセクハラ、パワハラ、『私たちのときはこうだった』のオンパレード。一切なくなって助かってます」と自粛継続を歓迎する。

 「まだ復活のムードはない」とした高岡郡佐川町の50代の保育士女性は「飲み会がないことに慣れつつある。半強制みたいな忘年会は復活しなくても何ら問題ないかも」とつづった。

 さて、あなたはどうします?(大野泰士)

高知のニュース 新型コロナウイルス なるほど!こうち取材班

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