2021.12.14 08:36
高知家うまいもの大賞最優秀は「西山金時ロール」滑らか新食感、スウィーツ（南国市）が開発
最優秀賞に選ばれた「西山金時スウィートポテトロール」（南国市物部のスウィーツ）
６回目の今年は、８６事業者から過去最多の１５７商品の応募があった。３０商品が１１月の最終審査会に進み、県内外のバイヤーら７人が、各事業者のプレゼンや試食を通して素材の生かし方を吟味した。
「―ロール」は、室戸市内の西山金時の生産農家１１戸と提携し、収穫後３カ月寝かせて甘みとこくをのせた芋を使用。皮ごとオーブンで焼き、ペースト状にしたものをたっぷり使ってスポンジに仕上げた。小麦粉の使用を全体の２％まで抑え、しっとり滑らかな新食感を実現した。
審査では、すっきりした甘さに加え、生産者の所得向上を意識した商品開発が評価された。同社の春田聖史社長（５６）は「芋のおいしさを最大限表現するため、素材を厳選して無添加で仕上げた。全く新しいロールが認められてうれしい」と喜んだ。
受賞商品は来年１月１６日、高知市北御座の「アグリコレット」で展示販売する。（宮内萌子）
ほかの受賞商品は次の通り。
優秀賞＝「ぶり照焼のっけ丼」（いずま海産）、「ラーメンにのせる宗田節オイル」（ヤマア）、「土佐ベルガモットスパークリング」（スタジオオカムラ）、「高知産きくらげこん」（岡林食品）、「四万十うなぎ 白焼」（四万十うなぎ販売）▽新商品賞＝「土佐の極みだし」（森田鰹節）▽高知家賞＝「山の辣油 イタドリカツオ」（いしはらキッチン）
