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2021.12.09 08:40

高知県内に強風、ガソリンスタンドで棚倒れ店員重傷 後免では12月最大風速

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強風で倒れたタイヤを積んでいた棚(高知市大津甲)

強風で倒れたタイヤを積んでいた棚(高知市大津甲)

 高知県内は8日午前、気圧差の影響により各地で強い風が吹いた。午前8時20分ごろ、高知市大津甲のガソリンスタンドでタイヤを積んだ棚が倒れ、下敷きになった70代の男性店員が重傷を負った。

 店によると、棚は高さ2・2メートル。タイヤを約20本積み、総重量は約200キロあった。強風にあおられ倒れた際、近くにいた店員は膝から下を挟まれ、あおむけに転倒して頭を打ったという。

 店にはこの店員しかおらず、車で通り掛かった同市十津3丁目の男性(68)が気付き、店の手押し式ジャッキで棚を押し上げて救助。店員は病院に救急搬送された。家族によると、頭蓋骨骨折の重傷という。

 高知地方気象台によると、当時、周辺では平均風速12・5メートルの強い風が吹いていた。店によると、棚はストッパーで転倒対策を取っていたといい、従業員の1人は「まさか風で倒れるとは」と話した。

 この日、南国市後免で午前9時に、12月では過去最大の瞬間風速22・2メートルを記録。高知市で18・3メートル、本山町で14・3メートルなどを観測した。(坂本出、八田大輔)

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