2021.12.05 08:17
サッカープリンスリーグ 3位高知は目標達成、全国へ弾み
前節で今季の3位が確定していた高知は最終戦を勝利で飾り、年末の全国選手権へ弾みをつけた。主将松井匠は「自分たちのやりたいサッカーはうまく出せなかったけど、その中でも3点取れたのは今後につながる」と手応えを口にした。
自陣からパスをつないでゴールを目指すのが、「自分たちのやりたいサッカー」。しかし、この日は生命線のパスがうまく通らない場面もあった。その上「相手の守備が粘り強かった」(大坪監督)と、前半だけで2桁のシュートを放つも、なかなか決められないもどかしい展開が続いた。
均衡を破ったのは前半終了間際。松井匠が「相手のDF、GKが反応できないうちに、パスをもらってすぐに打った」と狙い通りのミドルシュートで先制点を奪った。もどかしさは後半も少し残ったが、「ゴールに向かう意識はいつも通りできた」(松井匠)と攻撃の手は緩めず、終盤の連続ゴールで突き放した。
開幕前に掲げた「3位以内」の目標達成に、大坪監督は「本当によく頑張って有言実行した」とたたえた。「リーグをいい形で終わることが全国にもつながる」と、もう一つの目標、全国4強を見据えた。(仙頭達也)