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2021.12.05 08:00

小社会 菊池寛賞の受賞

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 文壇の登竜門とされる芥川賞、直木賞は、四国の高松市出身の作家、菊池寛が創設した。菊池が深く交際した二人の作家の名を冠した。文芸振興のために自身が創刊した「文芸春秋」誌に設けた。

 現在でも毎年2回開かれる両賞の選考会は一種の社会現象になっている。自叙伝などを読むと菊池は、芥川龍之介のような秀才ではなく地方出身の努力の人だったようだ。

 作家として後に戯曲化もされる「恩讐(おんしゅう)の彼方(かなた)に」や「父帰る」などは、少年時代に学校の授業で学び、ずいぶん感化された。苦学の結果が実を結んだと後に思った。実業家としても成功した人間の大きさに魅了された同時代の作家も多い。

 菊池が芥川・直木賞と同じ戦前に設けた賞に「菊池寛賞」がある。最初は年配作家の業績をたたえる文学賞として出発。菊池没後の戦後、対象を文学以外の映画や文化活動に広げて再開した。

 その賞の第69回の受賞作に、本紙連載「追跡・白いダイヤ」が選ばれた。言論・ジャーナリズムへの評価だろう。3日、東京で賞の贈呈式が行われた。

 連載の取材班は先に新聞協会賞を受賞。その際にも小欄で「手前みそながら」と紹介した。そのみそを上塗りすれば、新聞協会賞は業界のプロの厳しい目を通過した。それに加え、菊池寛賞は菊池文学が表現した大衆の文化の面で評価されたのではないか。「みそ」がより熟成し、深みが出るよう研さんを積みたい。


12月5日のこよみ。
旧暦の11月2日に当たります。ひのと ゐ 一白 赤口。
日の出は6時55分、日の入りは16時58分。
月の出は7時49分、月の入りは17時43分、月齢は0.8です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時06分、潮位-21センチと、12時25分、潮位80センチです。
満潮は6時56分、潮位188センチと、17時58分、潮位190センチです。

12月6日のこよみ。
旧暦の11月3日に当たります。つちのえ ね 九紫 先勝。
日の出は6時56分、日の入りは16時58分。
月の出は9時00分、月の入りは18時48分、月齢は1.8です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で0時51分、潮位-23センチと、13時10分、潮位87センチです。
満潮は7時46分、潮位184センチと、18時38分、潮位185センチです。

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