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2021.12.04 08:27

高知愛にじむ65年...「映画ベストテン」歴代上位に地元ロケ作品 投票12/5まで

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 高知新聞社などが行っている「第67回県民が選ぶ映画ベストテン」の投票受け付けが大詰めを迎えている。5日の締め切りを前にベストテンの歩みと過去の主な上位作品を振り返る。

【投票はこちらから】

 同ベストテンは、高知の映画好きに応える企画を―と1956年に始まった。前年の55年に県内で公開された作品が対象で、当初ははがきによる応募のみ。初回は719通が寄せられた。

 第1回の日本映画の1位は成瀬巳喜男監督の「浮雲」、外国映画はジェームズ・ディーン主演の「エデンの東」。この年、キネマ旬報ベストテンでも両作品が日本映画と外国映画のトップになっている。

 応募の締め切りは第10回まで翌年1月としていたが、第11回から現在のようにその年の12月となった。ちなみにこの時の1位は黒沢明監督、三船敏郎主演の「赤ひげ」とオードリー・ヘプバーン主演の「マイ・フェア・レディ」だった。

 過去の投票結果をみると、時代を映す作品が並ぶとともに県民の高知愛がちらりのぞく時も。

 第18回の日本映画2位には、土佐清水市などでロケをし、四国の夏の美しい風景が印象的な「旅の重さ」。第28回では、高知市出身の作家、宮尾登美子さん原作の「鬼龍院花子の生涯」が同じく日本映画2位に入った。第61回の日本映画1位になった「あらうんど四万十~カールニカーラン~」は幡多地域でロケを行った。また、第63回では、現代にタイムスリップした土佐勤王党の盟主、武市半平太を主人公にした人気漫画原作の高知ロケ作品「サムライせんせい」が日本映画2位となった。

 投票後のお楽しみの一つは、映画鑑賞会。高知市内で本格的に実施されるようになった61年には、投票で日本映画1位になった「おとうと」と外国映画1位「太陽がいっぱい」を上映した。鑑賞会はその後、しばらく中断。71年に復活し、2006年まで続いたが再び休止に。復活を望む声もあり、15年に高画質のデジタル映写機を使うなど内容を充実させて再復活し、現在に至っている。

 応募の方法も時代とともに変化。はがき以外に映画館などに設置した投票箱、インターネットでも受け付けている。

 今年はどんな作品がランクインするか。高知新聞のウェブサイトからも投票できる。結果発表は12月29日付本紙で行い、上位作品の中から数本を来春、高知市内で上映する。(竹村朋子)

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