2021.12.01 08:40
香南市情報漏えい事件 「課長ではない」と元市議の被告が供述も「誰かは言えない」事件の構図揺らぐ 高知県
香南市の発注工事を巡る入札情報漏えい事件で、元市議の志磨村公夫被告(61)=あっせん収賄罪などで起訴済み、9月に議員辞職=が「(入札情報を聞き出したのは)市課長からではない。誰から聞いたかは言えない」と供述していることが30日、捜査関係者への取材で分かった。逮捕時に「課長から入札情報を聞いた」としていた志磨村被告が供述を覆したことで事件の構図が揺らいでおり、高知地検が慎重に調べている。
起訴状によると、昨年12月、市営住宅解体工事の入札で志磨村被告は市住宅管財課長の男性被告(58)=起訴休職中=から最低制限価格(2980万円)に近い額を聞き出し、建設業者「香南建設」の元社長、北代達也被告(53)=贈賄罪などで起訴済み=に伝えて落札させた。志磨村被告は入札の5日後、北代被告から商品券10万円分を賄賂として受け取った―とされる。…