2021.11.29 14:50
生活期リハビリテーション【こうち医療ウォッチ】南国中央病院
南国中央病院 リハビリテーション課 課長 長田 陽介
近年、医療の発達、栄養状態・衛生環境の改善で「1人の人生が100歳まで続く時代が訪れる」といわれています。日本人の平均寿命は、男女ともに80歳を超え今後も延びていくことが予想されています。
そうした中で、病気を発症し要介護状態になっても「住み慣れた地域で最期を迎える」という風潮が強まっているように私は感じております。これを実現するためにリハビリ分野では、「介護予防」や「健康寿命の延伸」に関わっていくことができるのではないかと考えています。
当院では、高齢の患者さまに対して、退院直後より「自宅(地域)で行うリハビリ」を継続して提供することを意識して退院フォローアップを計画しています。
この、「自宅(地域)で行うリハビリ」が生活期リハに当たり、今後ますます重要視されていく分野になると思います。
当院ではここ数年、介護保険を利用した通所・訪問リハに力を注いでおり、充実した職員数を配置し生活期リハを提供しております。また、昨年度より関連施設に当たる有料老人ホーム併設のデイサービスにリハ職員を常時1人以上配置し、充実した個別リハを提供できる体制を整えました。
生活期リハを手厚く展開することで今まで以上に地域に根差した病院としての責務を果たせるのではないかと私は考えています。
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