2021.11.25 08:34
ぜいたくなうまさ!ブリの「へらずし」売り出せ 高知県大月町名物、ユッケも商品化
商品化が進むブリのへらずしとユッケ(大月町の「みやざき」)
ブリのへらずしは、冬場の脂がのったブリの切り身に酢飯を挟んだ、ぜいたくな一品。定置網漁が盛んな古満目地区の漁師らが考えたとされる。同地区を中心に町内で古くから親しまれ、道の駅で売られたこともあった。
今回、商品化に乗り出したのは同町弘見の「みやざき」。20年ほど前から結婚式などの慶事にへらずしを提供してきたが、新型コロナウイルスの影響で仕出しが減少。店主の宮崎照也さん(43)が「1人分から町内外に販売できる体制を整えたい」と一念発起し、町商工会と連携して取り組み始めた。
今夏には県の補助金を得て、真空パックで鮮度を維持しながら保存できる冷凍設備を導入。へらずし作りで余る身で、特製のたれに漬け込んだブリのユッケも開発し、ともに売り出すことになった。
現在は商工会関係者らと商品パッケージなどを検討中で、今後ホームページを作成し、ネットでも販売する方針。宮崎さんは「いずれはふるさと納税の返礼品にも出し、町をPRしたい」と話している。(新妻亮太)
高知市で27、28日に販売
へらずしとユッケは27、28日、高知市北御座のアグリコレットで開かれる大月町の地場産品マルシェで販売される。へらずしは4貫千円、ユッケは1パック(約100グラム)500円(いずれも税込み)。
このほか力豚ハラミの炭火焼き、野菜やケーキも販売。午前10時~午後4時(28日は売り切れ次第終了)で、27日午前11時から店舗前広場で本マグロの解体即売も行う。問い合わせは町商工会(0880・73・0135)へ。