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2021.11.24 08:38

大駱駝艦12/4土佐清水市で公演「クレイジーキャメル」思春期の内面、舞踏で表現 

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人生の四季 金粉ショーで
「クレイジーキャメル」の一場面(大駱駝艦提供、写真・川島浩之)

「クレイジーキャメル」の一場面(大駱駝艦提供、写真・川島浩之)

 国内外で高い評価を受ける舞踏カンパニー「大駱駝艦(だいらくだかん)」(東京)の公演「クレイジーキャメル」が12月4日、土佐清水市寿町の市民文化会館で行われる。2人の女学生と1人の男子学生の人生をビバルディの「四季」に乗せて紡ぐ作品で、主宰の麿赤児(まろあかじ)は「難しい作品ではないので、老若男女楽しんでほしい」と話している。

 大駱駝艦は俳優としても活躍する麿が1972年に旗揚げ。舞踏に大仕掛けを用いたスペクタクル性の強い様式を「天賦典式(てんぷてんしき)」(この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とする)と名付け、数多くの作品を上演。「Butoh(ブトー)」を世界に浸透させた。

大駱駝艦を主宰する麿赤児

大駱駝艦を主宰する麿赤児

 同市での公演は、今年3月にメンバーの田村一行(いっこう)が同館でジョン万次郎を題材にした新作舞踏を披露したことがきっかけで実現。麿を含む17人の舞踏手たちが来高する。

 「クレイジーキャメル」は振り付け、演出、美術を麿が担当し、2012年にパリで初上演した作品。思春期の少年少女の内面に呼応するように金粉塗りの舞踏手たちが静かに激しく踊る。麿は「仏像が乱舞しているようにも見えるし、近未来のロボットのようにも見える。不思議なものを醸し出していて面白いと思います」。

 過去には、土佐で活躍した絵師・金蔵(絵金)を描いた映画「闇の中の魑魅魍魎(ちみもうりょう)」(1971年公開)で絵金を演じ、96年には県立美術館の能楽堂で舞踏公演を行うなど本県にも縁がある麿。今回の公演に「踊りの方もさることながら、おいしい魚を食いてえなあ」とおどけ、「田村一行のおかげで土佐清水にも縁ができた。頑張って踊ります」とPRしている。

 午後3時から。全席自由。3千円(当日券3500円)、高校生以下1500円(同2千円)。チケットの予約、問い合わせは同市民文化会館(0880・82・3300)へ。(山崎彩加)

高知のニュース 土佐清水市 上映・公演

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