2021.11.21 08:35
首都圏の4人が山北ミカン収穫 高知県香南市でワーキングホリデー
ミカンを収穫するワーキングホリデーの参加者たち(香南市香我美町山北)
同社は、物部川流域の観光まちづくり会社「ものべみらい」と生産者らが出資して2019年に設立。高齢農家などから農地の管理委託を受けて作物を栽培し、商品開発や販路拡大にも取り組んでいる。
ワーキングホリデーは地区の関係人口を増やし、ミカンの販売促進につなげようと企画。東京のサイト運営会社「ユニーク」の代表、山崎貴大さん(28)が賛同し、会員制交流サイト(SNS)上で参加を呼び掛けた。
山崎さんと20~30代の会社員ら3人は12~14日、地区に滞在。ミカン畑でオレンジに色づいた実を摘み取ったり、ヤ・シィパークなどの観光スポットを訪れたりして田舎での休暇を満喫した。
参加者は「自然の中で体を動かす非日常な体験」「地域の役に立ててうれしい」と笑顔。山崎さんは、今後も都市の社会人と地方をつなぎたいとし「日々の仕事では満たせない楽しさを感じてもらいたい」と話していた。
参加者は来月、東京で行う山北ミカンの販促イベントにも協力するという。「―みらい」の堀川里望(りぼう)社長(43)は「参加者の皆さんに産地のストーリーや思いも理解してもらい、一緒にPRしたい」と話している。(小笠原舞香)