2021.11.17 08:38
遍路古道に大量廃材 憤る住民「捨てた人は撤去を」土佐清水市以布利
廃材で道をふさがれた遍路古道(土佐清水市以布利)
土佐清水市以布利の遍路古道で、家屋の廃材のような大量のごみが捨てられ、道をふさいでいるのが見つかった。遍路客のほか、近隣住民も日常的に利用する生活道。以布利地区の山崎清幸区長(54)は「地元の人もお遍路さんも嫌な気持ちになる」と憤り、「捨てた人は早急に撤去してほしい」と訴えている。
古道は以布利から窪津に抜ける道で、現場は県道足摺岬公園線から古道に下る入り口付近。高さ2メートル、幅5メートル、長さ10メートル以上にわたって木材や断熱材の破片のような物が大量に捨てられている。
散歩で毎日通る近くの人が11日午後に発見し、以布利区長場に連絡。あしずり遍路道保存会の弘田之彦会長(64)によると、古道は県道より近道となるため、遍路客らもよく通っているという。
通行者は現在、ごみを避けて脇の茂みを通らなければならず、古道を管理する地区は、市役所や県幡多土木事務所などに相談中。弘田さんらは「お遍路さん ご迷惑をおかけします」と書いた看板を急きょ設置した。
山崎区長は「行政の支援が難しいようなら、最終的には住民がボランティアで片付けることになる」と漏らし「二度と捨てないでほしい」と語気を強めていた。(山崎彩加)