2021.11.14 08:37
白くかれんにダイモンジソウ、滝に映え...高知県香美市大荒三滝
滝つぼ近くの岩肌でかれんに咲き誇るダイモンジソウ(香美市香北町大束)
晩夏から秋にかけて、湿気のある岩場などに生えるユキノシタ科の多年草。15センチほどの花茎を出し、五つの花弁をつける。下側の2弁が長いため「大」の字に見える。
「大荒」「岩屋」「つらら」からなる滝群は、地元有志が昭和期に売り出した景勝地。ダイモンジソウは乱獲で長らく姿を消していたが、近年になって再び群生しつつある。滝つぼ近くの岩肌で開いた花は、ごうごうと流れ落ちる水しぶきを浴びながら紅葉前の渓谷を彩っていた。
一帯を整備する「梅久保昔の青年団」の黒岩世履(せいり)さん(73)=梅久保=は「見頃は例年、10月末ごろまでだが、今年は開花が遅め。紅葉とともに楽しめるかも」と話している。(横田宰成)